令和五年 「動機善なりや 私心なかりしか」

京セラ株式会社の創業者で新経営の神様と言われる、稲盛和夫さんの言葉です。

残念ながら昨年8月に90歳でお亡くなりになりました。

京セラ・第二電電(KDDI)を創業し、日本航空(JAL)や三田工業の経営再建の為、陣頭指揮をとられたことも有名です。

また、若手経営者の勉強会として「盛和塾」を開塾しアメーバ経営や自らの経営哲学・理念の啓蒙、普及に努められました。

そこで、語られたのが表題の言葉です。

「動機善なりや、私心なかりしか」

大きな夢を描き、それを実現しようとする時「動機善なりや」を自らに問わなければならない。

自問自答して自分の動機の善悪を判断するのです。

善とは、普遍的に良き事であり、普遍的とは誰から見てもそうだと言う事です。

自分の利益や都合、格好などというものでなく、自他共にその動機が受け入れられるものでなければなりません。

また、仕事を進めていく上で、「私心なかりしか」という問いかけが必要です。

自分の心、自己中心的な発想で仕事を進めていないかを点検しなければなりません。

「動機が善であり、私心がなければ結果は問う必要はありません。必ず成功するのです」

と語られています。

仕事をする上では言うまでもなく、人生の考え方としても実践して行きたいものです。